連日新型コロナウイルス(COVID-19)に感染した患者が報告され、海外渡航歴や感染経路が不明な患者さんが現れるなど、感染が拡がっているを言わざるを得ない状況となっています。この状況で広がっていけば、いつ青森県内に入ってきてもおかしくない状況です。
青森県内では来週に、国公立大学の入学者選抜試験、3月に入ると県立高校の入試など、受験生にとっては気が抜けない大切な時期となっています。こんな時に、もしも新型コロナウイルスに感染してしまった場合、各試験機関の受験生への対応をまとめてみました。
試験日程
国公立大学の試験日程
青森県内には、弘前大学、青森県立保健大学、青森公立大学の3校があり、それぞれの試験日程は以下の通りです。前期日程は、各大学とも2月25日となっています。
| 大学名 | 前期日程 | 後期日程 |
| 弘前大学 (HP) | 令和2年2月25日(火) 医学部医学科は25日から2日間 | 令和2年3月12日(木) |
| 青森県立保健大学 (HP) | 令和2年2月25日(火) | 令和2年3月12日(木) |
| 青森公立大学 (HP) | 令和2年2月25日(火) | 試験なし(センター試験利用) |
県立高校の入学試験日程
県立高校の入学試験日程は、令和2年3月10日(火)となっています。定員に満たない場合などに実施される、再募集での試験日は、令和2年3月19日(木)に実施予定です。
青森県立高校の募集要項(PDFはこちら)
もしもコロナウイルスに感染したらどうするの？
一番心配なのは、もし感染してしまったら、再試験など救済措置があるかどうかが気になるところです。各大学の受験関連の情報ページから、抜粋してお伝えしたいと思います。
弘前大学の場合
弘前大学のHPを確認しましたが、2月22日時点では、コロナウイルス感染症に関する特別なお知らせや、受験生へのお知らせ等は確認できませんでした。
青森県立保健大学の場合
青森県立保健大学のHPには、受験生へのお知らせがありましたので、関連する部分のみ抜粋し引用いたします。
なお、試験当日までに新型コロナウイルスを含む感染症による体調不良が疑われる症状が現れた場合は、すみやかに本学へご連絡ください。
試験前日までの連絡先
青森県立保健大学 教務学生課入試担当 017-765-2061
試験当日の連絡先
青森県立保健大学 試験本部 017-765-2145
その他、マスクを着用して受験可能などの措置が取られるようです。ただ、コロナウイルス感染者が発生しないと、どういった対応をとるかわからない状態でしょうか。
青森公立大学の場合
青森公立大学のHPには、受験生へのお知らせがありましたので、関連する部分のみ抜粋し引用いたします。
本学の入学試験では、指定感染症を含む学校保健安全法施行規則で出席停止が定められている感染症（インフルエンザなど、新型コロナウイルス感染症を含む）に罹患し、治癒していない場合、他の受験者や監督員等へ感染するおそれがあるため、受験を認めておりません。
試験日までの間に、発熱や咳等の症状がある受験者は、必ず医療機関で受診し、適切な治療を 受けてください。 ただし、感染症の種類や症状により、医師から周囲に感染のおそれがないと認められている場 合には、この限りではありませんので、事前に青森公立大学まで連絡をしてください。
なお、本学では上記理由による追試験は行いません。受験者の皆さんは、試験当日まで感染予 防と体調管理に努めてください。
その他、マスクを着用して受験可能などの措置が取られるようです。コロナウイルス感染症等にかかった場合は、自己責任で受験不可能というかなり厳しめの内容でした。
県立高校入試の場合
2月22日時点では、青森県立高校入試に関するお知らせ等は確認できませんでした。しかし、青森県議会文教公安常任委員会にて、渋谷哲一委員（県民の会）が「コロナウイルス感染症に感染した生徒に対する対応」について質問を行いました。
その質問に対し、青森県教育委員会学校教育課長は、以下のように答弁を行いました。
「安心して受験できる体制づくりや受験機会の確保等、あらゆる可能性を想定しながら対応を判断し、迅速に周知する」 (2月21日付 東奥日報 Webより )
おそらく、実際に感染患者が現れないとどのような対応になるのか、現時点では判断できないでしょう。
対応まとめ
青森県内の国公立大学と県立高校入試における、受験生が新型コロナウイルス感染症に感染した場合の対応ですが、青森公立大学のみ「感染した場合は、受験不可で救済措置は講じません。」と明確に示しております。
一方で、他の大学や県立高校入試の場合は、実際に感染者が出ないことには対応できないと、あいまいな表現になってしまっています。受験生としては、どうなるのか心配なところなので、たとえ厳しい内容であっても、青森公立大学のように対応方法を明示する方が良いのではないでしょうか。
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