今日の記事は、Twitterにも投稿しましたが、先日のイベント臨時列車の座席を1人で複数座席占領する乗客について、考えさせられる事があったので記事にします。
なかば愚痴めいた記事となることをご容赦ください。
この列車では乗客に記念品や、タラ天(写真)の配布がありました。
満席を見込み準備されていたこれらも、 #二席厨 や #四席厨 のせいで配布されずに返却、、、廃棄されてないことを願ってます。
定期列車でも嫌ですが、イベント列車で #2席厨 や #4席厨 やめて欲しい#JR東日本盛岡支社 #マナー違反 https://t.co/JRcN6sIu7o pic.twitter.com/B3kk81pOpn
— グルグル@ 乗り物大好き!!youtuber (@GuruGuruCHANNE1) January 27, 2020
2020年1月26日(日)は、岩手県宮古市で「第3回 宮古・下閉伊 冬の産直&真鱈まつり」が開催されました。JR東日本盛岡支社では、このイベントに合わせ盛岡発 宮古行きの山田線臨時快速列車「冬の産直&真鱈まつり号」が運行されました。
この臨時列車の車両は、HB-E300系のリゾートあすなろ編成が使用され、山田線ではレアな車両となっており、多くの鉄道マニアの乗車が見込まれます。
画像左から、わんこきょうだい「うにっち」、岩手まるごとおもてなし隊の「マジカル河童ちゃん」と「サクラ凛」さん
JR東日本盛岡支社の2019年12月20日付プレスリリースによると、この往路列車の乗客には特典として、「岩手まるごとおもてなし隊」より次のプレゼントが予告されていました。
- 記念乗車証
- 宮古水産高校製さんまの味缶詰
- たら天引換券(連絡バス下車後に引換え)
私が使用した切符はコレ
妻と私の往復分の切符は、1か月前の2019年12月26日のお昼にえきねっとで予約しましたが、この時点では空席が多く往復とも進行方向に対し最前列を予約することが出来ました。
最前列座席は、下り(宮古行き)は2号車9番、上り(盛岡行き)は1号車1番となります。乗車券は、いわてホリデーパスを使用しました。
最終的には指定席は完売し、リゾートあすなろの78席が満席状態で運行する予定でした。彼らが来るまでは・・・
二席厨や四席厨について
全車指定の列車で「始発駅から隣席に荷物を置く人」「前後座席を回転させボックスシートとして1人で利用する人」がいますが、なぜ彼らはその座席に他人が来ないというのを知っているのでしょうか?それは、その座席の座席指定券をその方が購入しているからです。
この行為をする鉄道マニアをネットでは、迷惑行為をする人の意味も込め「二席厨(にせきちゅう)」や「四席厨(よんせきちゅう)」と呼びます。私がいつも見ている、鉄道Youtuberスーツさんもこの行為について言及しています。
ムーンライトながら号に指定券を買わずに乗り込む人(以前は強行厨と呼びました)は大問題なのですが、1人で2席取る行為(2席厨)は比較にならないぐらい悪質です。2席厨はJRに損害を与える不正行為ですが、強行厨は一応JRと正当な契約を交わして乗車している正式な乗客だからです。
— スーツ (現在いる場所は秘密にしているので、目撃した方はご協力ください。) (@usiuna7991) March 25, 2018
彼らは「1人で2席あるいは4席」座席指定券を買い四席厨であれば、AとB席だけでなく、その前後のAとB席の合計4席を購入し、座席を回転させBOX席として利用します。
このような行為をする方の心理として、隣の席に人が来るのを防ぎ、座席を広く快適に利用したいのではないでしょうか。
ここからは、彼らが乗車券を1人分、指定席券は複数持っている前提で話を進めていきます。このような行為は、JR東日本の旅客旅客営業規則147条に反する行為ですが、厳格に運用されているわけではないのでこのような行為が横行しております。
世の中には、厳格運用に運用しないJRが悪いと言い、この迷惑行為を推奨するブログまでありました。(「隣席ブロックのすすめ」で検索してください)
Twitterで目撃の報告や、スーツ氏がマナー向上のため啓発しているおかげか、若い世代を中心に迷惑行為として認識されつつありますが、年配の方にはピンと来ないようです。
山田線の臨時列車に乗車なう
指定席完売だけど、乗車率6割いくかな、、、
1人で2席確保は多数、1人で4席なんて輩も居た(ほぼオジ様達)JRにとっては、本来な運賃も手に入るところ、指定の530円しか入らない。完全な機会損失
昔はそれで良かったかもしれないが~そろそろ見直す時期じゃないかな
— グルグル@ 乗り物大好き!!youtuber (@GuruGuruCHANNE1) January 26, 2020
この「冬の産直&真鱈まつり号」にも二席厨や四席厨が登場したおかげで、満席と案内された車両の乗車率は、良く言って6割程度でした。
二席厨や四席厨がもたらす損害と 彼等に考えてほしい事
先ほどのスーツさんのtweetにもありましたが、この行為は、満席なら78人分の運賃収入があるところ、乗車率6割程度だったので、約30人分の運賃収入が入らない、乗りたい人がいるのに乗れない状況になっている、という損害があります。
この件は以前から、各種臨時列車、リゾートしらかみ号やムーンライト号で問題視されておりますが、今回ブログを書いてまで取り上げたい損害は、それらではなく次の通りです。
- 満席を見込んで準備された「記念品」や「たら天」の行方
- この列車を企画された方々の、仕事のやりがい搾取
- 今回のようなイベント列車の存続意義
それぞれについて、なぜ損害と言えるのか説明していきます。
①余った「記念品」や「たら天」はどこへ?
今回乗車した「冬の産直&真鱈まつり号」の指定席は完売し、満席で運行する予定のため、このイベント列車の関係者は、配布予定の記念品を「78(定員数)+予備」準備されていたでしょう。
車内で乗客へ配布後車両の端では、関係者の方が配布後に余った缶詰や記念品のバックを段ボールに戻している姿がありました。
祭り会場への送迎バス下車後に、地元の方から「たつっと浜だれ」が配布され、浄土ヶ浜レストハウスさんから「たら天」がふるまわれました。
おそらくこのたら天も人数分準備されていたと思われます。浄土ヶ浜レストハウスさんのブースで、すべて販売されたならいいのですが、、、
②&③ やりがい搾取とイベント列車の存続意義
②と③に関しては、イベント企画の方々が会話されている話が聞こえてきたので、その会話のうち印象的だった内容を記載します。
「はぁ、準備したのに半分くらいか・・・」「多くの人に乗ってもらうため指定料金のみでOKなのに」「指定席で乗れるの止めて、ツアータイプの方がいいのかな」
企画・運行している方々がこんな思いをしているのに、二席厨や四席厨達は「俺は客だ!!」とか言い出すんですかねww 少なくともあなた方は、客ではなく損害を与える側ですよ。
まとめ
今回のような列車や車内イベントは、多くの関係者のおかげで実施できているという事実を考えてほしいです。二席厨や四席厨には届かないかもしれませんが、これから鉄道旅行や臨時列車に乗ろうとしている方は、頭の片隅にでも置いてもらえると助かります。